2012年 04月 11日
吉林米 |
SEIYUのバイヤーさんというのは、世界中に目を光らせていて、なかなか良い仕事をしている。昨年食べた魚で、極品だったのは、暮れの島根のメジだった。あまりに美味かったので、写真を撮り損なってしまった。
続いて登場したのは吉林米1,290円/5kgだ。「満蒙開拓」と称して、他国の領土を「生命線」にし、財政赤字で食えなくなった農民を送り込んでから80年。吉林省の農民は何も東洋鬼子の手を借りずとも、農業近代化に驀進中だ。そこへ目を付けたのが日本の「米屋のワル」で、吉林省の「米屋のワル」と組んで、日本の皆様に美味しくて安全な吉林米をお届けしようというのだから、21世紀の正攻法だ。
当家も満州引き揚げなのだが、東満で苦労した口では無く、新京で優雅な生活をしていたらしい。ただ従兄弟の一人が、王子製紙の職員だった父君に従って、昭和20年の春に佳木斯に行ったそうだ。
という有様だった様だ。昭和の初め頃、高碕達之助が「米国からの借款を導入し、北米型の機械化農業をやる。」と考えていた事が、今では人民の手で実現されている。
「米屋のワル」となると水戸黄門だが、あちこち覗くと、吉林市の公園には「常磐神社」なるものもある様だ。常磐神社をウェブで探すと、何と御祭神は例の「水戸黄門」様だ。里見浩太朗氏に黄門様の装束で、吉林市を訪問し、常磐神社に参拝してもらうのも良かろう。
手前には日本語の表示もあるのだが、
というわけで、ナンノコッチャという若者も多かろう。
浜松市に接する長野県南部には、挙村移民の村もあるのだが「口減らし」で旅立った村に、年老いた残留孤児がやっとの事でたどり着くと、過疎化と高齢化による限界集落化が進んでいて、資料館の建設も苦労が多そうだ。
満蒙開拓平和記念館
SEIYUの凄腕バイヤーさんも歯が立たないのは「オバカな消費者」だろう。幼稚園の頃から「テレビに出て来る事以外は考えてはいけません。」という教育を受けているので、美味しいと感じるのも、テレビに聞いてからだ。暮れの島根のメジも、バブルの頃には1,000円−2,000円という値付けだったのだろうが、ひと冊400円だった。大間の鮪も、東通原子力発電所2号機が稼働する頃には同じ運命を辿るのだ。
続いて登場したのは吉林米1,290円/5kgだ。「満蒙開拓」と称して、他国の領土を「生命線」にし、財政赤字で食えなくなった農民を送り込んでから80年。吉林省の農民は何も東洋鬼子の手を借りずとも、農業近代化に驀進中だ。そこへ目を付けたのが日本の「米屋のワル」で、吉林省の「米屋のワル」と組んで、日本の皆様に美味しくて安全な吉林米をお届けしようというのだから、21世紀の正攻法だ。
当家も満州引き揚げなのだが、東満で苦労した口では無く、新京で優雅な生活をしていたらしい。ただ従兄弟の一人が、王子製紙の職員だった父君に従って、昭和20年の春に佳木斯に行ったそうだ。
江別では「満州に行けばおいしいものが鱈腹食べられる。」と言われていたのが、現地に行ってみると大違いだった。最早そういう時代ではなかった。
佳木斯ではソ連軍が飛行場を爆撃するのが見えた。 依蘭か何処かで原住民の部落に食料調達に行ったことがある。軍人と一緒だった。 鶏を追い掛け廻して頸を落し、味噌鍋にした。鶏の頸を落すのが気持ち悪かった。 味噌が中から蛆の出たり入ったりするものだったので、食べる気がしなかった。
という有様だった様だ。昭和の初め頃、高碕達之助が「米国からの借款を導入し、北米型の機械化農業をやる。」と考えていた事が、今では人民の手で実現されている。
「米屋のワル」となると水戸黄門だが、あちこち覗くと、吉林市の公園には「常磐神社」なるものもある様だ。常磐神社をウェブで探すと、何と御祭神は例の「水戸黄門」様だ。里見浩太朗氏に黄門様の装束で、吉林市を訪問し、常磐神社に参拝してもらうのも良かろう。
手前には日本語の表示もあるのだが、
有标示.其实不用,很显眼的.
表示がある。実際には用を成さない。あまりに目立つ。
というわけで、ナンノコッチャという若者も多かろう。
浜松市に接する長野県南部には、挙村移民の村もあるのだが「口減らし」で旅立った村に、年老いた残留孤児がやっとの事でたどり着くと、過疎化と高齢化による限界集落化が進んでいて、資料館の建設も苦労が多そうだ。
満蒙開拓平和記念館
SEIYUの凄腕バイヤーさんも歯が立たないのは「オバカな消費者」だろう。幼稚園の頃から「テレビに出て来る事以外は考えてはいけません。」という教育を受けているので、美味しいと感じるのも、テレビに聞いてからだ。暮れの島根のメジも、バブルの頃には1,000円−2,000円という値付けだったのだろうが、ひと冊400円だった。大間の鮪も、東通原子力発電所2号機が稼働する頃には同じ運命を辿るのだ。
by dehoudai
| 2012-04-11 10:41
| たべもの
|
Comments(0)