2012年 02月 09日
本日のガソリン価格 |
例えばエネルギーコスト。
多国籍軍のイラク侵攻前の米国では、コーラと石油は1リットル50円だった。それがイラク侵攻に向けて「フセインをやっつけないとガソリンが1ガロン3ドルになる。」という国民感情を煽る為に、国際原油価格が吊上がったのだが、これが一段落してみると「中国に色目を使うのは怪しからん。」ということでカダフィをつぶしてみたり、アフガンをいじってみたり、エジプトだのシリアを煽ってみたりするうち、2008年に1ガロン4ドルを越えたガソリン価格は、本日3ドル76セントとなっている。
これに1ドル=78.13円を乗ずると、1リットル77.30円だ。日本のガソリン価格は1リットル140円程度なので、倍半分というのは1ドル=118円だった2003年イラク侵攻前と変わらない。円高ドル安と言うが、既にドルが国際基軸通貨では無くなっており、米国のみの経済ブロックの枠組の中で、日本の石油価格も決まっていると考えれば、つじつまは合う。経済植民地は本国にご奉仕するのだ。
思えば「太平洋戦争」と称するものも、国際石油流通を軸にしていた。米国の西部劇流から見ればトージョーもフセインもビンラディンも「叩きやすい悪役」なのだろう。
後は何故植民地のガソリン価格は本国の2倍なのか、ガソリンは高いから原子力にしろ、と言われなければならないのかを、納得したいのである。電気代も同じく倍半分、シアトルは奥地にダムがあるので全米平均の又半分、ダム現地の補償価格は全米平均の1/10だ。日本の電力消費はというと、原発分とバブル以降の増加分がほぼ同じだそうな。
御参考まで、シアトルのsafewayでは「今週のお買い得品」Pepsiの12oz缶が$5.99/24canだ。まあ「欲しいもの」の代わりに「買わせたいもの」が並んでいる。
by dehoudai
| 2012-02-09 12:47
| にゅーく
|
Comments(2)