2011年 12月 16日
DINKS |
日本では「年収300万時代」という言い方を目にするが、他所ではどうなっているのだろう。SeattleTimesに「米国民の48%が低所得層以下」という見出しがあった。ここで言う「低所得層」は4人家族で
$44,405 x 77.85=3,456,929円以下、
その下の「貧困層」は4人家族で
$22,314 x 77.85=1,737,145円以下という。
亭主の収入だけでは家計を支えられず、どうあがいても「マッチョなアメリカ」の時代ではない。
我が家ではDINKSをやっている愚息どもに「おまえら二人で稼いでふわふわしているうちはいいが、家族が増えて収入が減ったら、ビンボー人だぞ。」と言い習わしている。日米の所得格差は無くなってしまった。
日本の地域格差を見てみよう。東北の平均所得は東京都の7割ぐらいであるらしい。表面的には「僕の恋人東京へ行っちっち。」の時代と同じからくりが働いているのだが、コンビニとケータイで大分その魅力は薄れている。
実は1970年以来の「住宅ブーム」がこの所得地域格差に一役買っているのだが、振り返られることが少ない。
日本人は恵まれた人で生涯所得2億円、恵まれない人でも生涯所得1億円ほどと考えてよいだろう。ところがその大きな部分が「住宅取得」のために消えてしまうのだ。首都圏近郊で「戸建住宅」となると、電車通勤1時間なら、敷地30坪3,000万円の上に建物30坪で2,000万円、〆て5,000万円より、となるだろう。電車で30分の駅前マンションも似た様なものだ。恵まれた人でも生涯所得の1/4が住宅代に消えてしまう。
ところが東北でも車で1時間走れば土地200坪500万円の上に、建物30坪で2,000万円という計画が簡単に成り立つ。東京の住宅建築30坪で2,000万円の内のかなりの部分は、資材を積んだトラックが日がな一日、首都圏の道路を渋滞させるために費やされるので、同じ単価なら東北の住宅の方が遥かに豪華に作れる。
「人の一生は家一軒」みたいな、それも裏長屋の如き貧困な住宅文化に甘んじるよりも、庭に菜園を作るなりして暮らす方が文化的ではなかろうか。
目をBRICSに転じてみよう。中国では年収80万円以上の中間層が人口の11%程、インドでは年収57万円以上の中間層なのだが、今後5年で「所得倍増」をぶち上げている。1960年代の日本同様、若者が人間を増やすにも憂いが無いのだ。
中国ではひと昔前に「天の半分は女が支える、」とやっていたが、インドでは11億の人口のどの位が収入を得ているのだろう。インドで人口が増え、DINKSが増えれば、家計収入はあと5年で日本の10倍だ。
$44,405 x 77.85=3,456,929円以下、
その下の「貧困層」は4人家族で
$22,314 x 77.85=1,737,145円以下という。
亭主の収入だけでは家計を支えられず、どうあがいても「マッチョなアメリカ」の時代ではない。
我が家ではDINKSをやっている愚息どもに「おまえら二人で稼いでふわふわしているうちはいいが、家族が増えて収入が減ったら、ビンボー人だぞ。」と言い習わしている。日米の所得格差は無くなってしまった。
日本の地域格差を見てみよう。東北の平均所得は東京都の7割ぐらいであるらしい。表面的には「僕の恋人東京へ行っちっち。」の時代と同じからくりが働いているのだが、コンビニとケータイで大分その魅力は薄れている。
実は1970年以来の「住宅ブーム」がこの所得地域格差に一役買っているのだが、振り返られることが少ない。
日本人は恵まれた人で生涯所得2億円、恵まれない人でも生涯所得1億円ほどと考えてよいだろう。ところがその大きな部分が「住宅取得」のために消えてしまうのだ。首都圏近郊で「戸建住宅」となると、電車通勤1時間なら、敷地30坪3,000万円の上に建物30坪で2,000万円、〆て5,000万円より、となるだろう。電車で30分の駅前マンションも似た様なものだ。恵まれた人でも生涯所得の1/4が住宅代に消えてしまう。
ところが東北でも車で1時間走れば土地200坪500万円の上に、建物30坪で2,000万円という計画が簡単に成り立つ。東京の住宅建築30坪で2,000万円の内のかなりの部分は、資材を積んだトラックが日がな一日、首都圏の道路を渋滞させるために費やされるので、同じ単価なら東北の住宅の方が遥かに豪華に作れる。
「人の一生は家一軒」みたいな、それも裏長屋の如き貧困な住宅文化に甘んじるよりも、庭に菜園を作るなりして暮らす方が文化的ではなかろうか。
目をBRICSに転じてみよう。中国では年収80万円以上の中間層が人口の11%程、インドでは年収57万円以上の中間層なのだが、今後5年で「所得倍増」をぶち上げている。1960年代の日本同様、若者が人間を増やすにも憂いが無いのだ。
中国ではひと昔前に「天の半分は女が支える、」とやっていたが、インドでは11億の人口のどの位が収入を得ているのだろう。インドで人口が増え、DINKSが増えれば、家計収入はあと5年で日本の10倍だ。
by dehoudai
| 2011-12-16 08:22
| きせつ
|
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