2011年 10月 27日
鷹番町 |
先年友人が来たときに浜松城を見せたら「出世城と言うから立派なものかと思ったら、以外にチャチな城だ。」というので「出世城であるから、まだ天下人になる前の、最前線の守備隊長だった頃のもので、天竜川が見えれば良かったのさ。」と説明しておいた。今で言えば都内のワンルームの様なものだ。
昭和25年には市制記念の子供博覧会をやって、ケーブルカーの駅を造ったが、昭和33年にそれを取っ払ってコンクリート造の、一般人が庭に置く笠間の狸の様な天守閣が出来た。
これはこれで軍人会館・関東軍総司令部・大阪城・名古屋城同様、
「日本の耐震技術は世界一である、
日本の城郭も世界一である、
よって日本の耐震技術で日本の城を造れば、
世界一の城が出来る。」
という昭和10年代の帝冠様式の建築の流れを引くもので、そうした意味で保存しておいた方が良いと思う。
浜松市鴨江別館も、市内を睥睨する塔を保存しておけば良かったが、危険ということで取っ払ってしまったのは残念であった。昭和10年代というのは「監視塔の時代」でもあった。
森町にも昭和10年代の対空監視塔を持った警察署の建物があり、昭和10年代という時代を感じることが出来たのだが、取り壊してしまったのは残念である。
by dehoudai
| 2011-10-27 22:29
| まちづくり
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