2011年 10月 22日
カウントダウン |
2001年2月28日午前10:54一帯を襲ったマグニチュード6.8は人的被害は重軽傷者約400人にとどまったが、中心市街地のウォーターフロントが乗る巨大な水中擁壁-シーウォールと、その上を走るアラスカンウェイの構造的欠陥が明らかになった。
震災復旧で都市計画当局が提案したのはアラスカンウェイのトンネル化だったが、総額2兆円の予算をどう捻出するかで、当局の提案は住民投票で拒否された。爾来10年、増税案の手直しやら、「500年に一度の地震に耐える」が「1,000年に一度の地震に耐える」に変わるなど、紆余曲折を経た挙げ句、今年8月に当局の修正案が住民投票で可決され、着工の運びとなったのだ。
住民投票を逆転させるきっかけとなったのは、州交通局が作ったシュミレーションヴィデオかもしれない。アラスカンウェイの高架はグランツーリスモのシアトルコースのスタート地点にあるものだ。当局のヴィデオも画面の雰囲気がグラツーに似ている。
迂回路のヴィデオというのもkiroが掲載している。こちらもグラツーで見たことのある景色だ。ここにはSafecoFieldが見えているが、2006年には前身であるKingDoneが爆破処理されて、大勢さんがアラスカンウェイから見物したのだ。アラスカンウェイ高架は「過ぎし繁栄の時代の象徴」みたいなセンチメントもあるのか、新聞に"carmageddon"という言葉も使われているぞと思ったら、交通局のキャッチフレーズが "Via Con Dios,"というから、いやはやである。
by dehoudai
| 2011-10-22 09:59
| まちづくり
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