2011年 09月 26日
Salame Napoli |
食い道楽の終着駅は塩蔵発酵食品だ。福島県新地港へ「静岡土産」にしようと、伊豆田子港カネサ鰹節店へ塩鰹を頼んでおいた。福島三陸の鰹が来ないので、自家製塩鰹が切れてしまったのだ。今では珍味となってしまったが、コールドチェーンの発達するまでは、ごく普通の食べ方であったはずだ。流通近代化で珍味となってしまった食べ物も多いのではないだろうか。
コールドチェーンの発達する遥か昔、ローマ皇帝が最後にたどり着いた贅沢は、地中海の魚と黒海の魚を同じいけすに泳がせておいて食べる、というものだったそうだ。それが今では「安いから。」というのでもなく、国内産地の浜値も、それに引くズラレてしまうから同じ値段なのだが、「大手商社が儲かる。」とでも言う理由で地球の裏側の魚を食べさせられるのだ。
土曜日に新宿西口の「リージェンシー」なる大げさな名前のホテルに用事があったのだが、車寄せにはさっき成田に着いた「金ならあるぞ。」という人々が、リムジンバスからブランド品即売会場へ流し込まれていた。「ほとんどはメイドインチャイナという欧米の有名ブランド品を、わざわざ日本まで行って買い漁るのはいかがか。」という記事もある。
by dehoudai
| 2011-09-26 15:51
| たべもの
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