2011年 05月 23日
水神様 |
遠州舞阪港では「水神様」と呼んでいる。町内には岐佐神社という式内社があって、そちらで祭りをやるのだが、神輿巡行の途次、柱間六尺に満たないこのお宮へ必ず立ち寄るのだ。漁村の祭りは女子供の信心とは違い、産業上の必要から厳粛に行われるべきもので、来年の漁獲が安泰である為には、欠かせないものなのだ。
昭和18年には祭りを盛大に行ったところ、憲兵隊がすっ飛んで来て、「この非常時に遊んでいるとは何事か。来年同じことをしたら、参加者全員しょっぴく。」と申し渡され、役員一同相談の上、昭和19年には「この日は漁業関係者全員参加の上、海防訓練をやります。」と憲兵隊に届けの上、全員水兵の服を着て無事祭りを執り行ったという話が、確か町史に載っていた。
by dehoudai
| 2011-05-23 16:13
| まちづくり
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