2011年 04月 27日
お客様は盗っ人です |
今年の始めには「インク情報のお知らせ」なる郵便が来たが、プリンタは買ったものの、高い純正インクを使うつもりはさらさらなく、そのまま捨ててしまったら、「インクカートリッジを交換してください。」とくる。
サードパーティのインクを補充しているにもかかわらずだ。あわててウェブでメーカーのページをみると、2005年以降に出荷された製品にはインク情報のメモリを組み込んであるので、純正インクカートリッジ以外は使えません、ということらしい。
低価格化が進んだうえに、プリンタも製造技術が一巡し、新製品に引っかかるヤツも居らず、インクで食いつなぐしか無い、というのは良く分かるが、あくまでプリンタを買ったのであって、純正インクでご奉仕するつもりは無いのだから、困ったものだ。
「お客様は盗っ人です。」と言われて、日本の消費者は素直にメーカーの言うことを聞いているのだろうか。米国辺りなら消費者団体が騒ぎだして、集団訴訟となり、大騒ぎになるのではあるまいか。
ハードウエアは確かに優秀で、出力には満足しているのだが、これでは次回買い替えるときには、残念ながら25年来使い慣れた某メーカーとは手を切るしか無い。ハードウエアに較べてソフトウェアの何たるかをさっぱり判っていないものが出世する会社であることは、スキャナの操作画面を見れば一目瞭然だ。
他社のレジ用OCRかなんかのソフトを買って来て、子供ダマしの画面をくっつけてある。そして説明書を全部読み、その通りに操作しなければ使えない、というデザインだ。
"FoolPloof"を「使用者は設計者の考え通りには使わない。」という最近の言葉で言えばユニバーサルデザインという発想では無く、"FoolPloof"を字面通りに解釈して「お客様は馬鹿なのだから、言うことを聞きいてその通りに操作しなさい。」という馬鹿の見本だ。これではハードウエアが可哀想ではあるまいか。このスキャナも完動品なのにOSに対応しないので買い替えざるを得なかったものだ。
インクはどうしたかと言えば、窮すれば通ずる。
by dehoudai
| 2011-04-27 16:25
| まっく
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