2010年 12月 31日
泥棒に5割の利 |
$10.99に85円を掛けると934.515円となる。$10.99には流通業者たる、Appleの取り分も含まれているはずで、ダウンロード地点が米国内であろうが、日本であろうが、それほどの違いは無いはずだ。音楽に引き続き書籍でも、Appleの取り分が多いの少ないのと、先日から綱引きが続いているのはご存知の通りだ。では残りの565.485円はどこへ行くのだろう。
昨年はニールヤング君の、アーカイブボックスセットを、米国より取り寄せてみた。ウェブショップから取ったら、ボックス$199.99、荷造り送料$24.99合計$224.98であった。送料を米国内向けと勘違いしていたらしく、梱包には$60.75のスタンプが押してあったのがご愛嬌であった。同じものをAmazonで買うと、21,959円とある。まあこの程度なら許されるだろう。
媒体が12インチのビニール板からカセットテープ、CDへ変わるまでは、「荷造り送料を間違えていました。」で済まされて来たのだが、iTunesとなるに至って、コトの真相がはっきりして来たのではあるまいか。
$10.99のアルバムが1,500円になってしまうのは、荷造り送料なんぞではなく、途中で関所を構えるご連中の「関銭」なのだね。こうなると、コトは音楽流通にとどまらず、日本という国の根幹に関わってくる。
消費税が導入された頃には、「泥棒にも三分の理」ということで、大方の国民は「シカタガナイ。」とあきらめておったのだが、その後はご案内の通り、消費税率を引き上げたくらいでは、到底税収不足を補う事は出来ず、立法などと言う事はせず、「政権転覆ごっこ」に明け暮れる立法府を丸め込んで、借金をしまくっているのが、現今の官僚族である。900兆円を超えた、という借金の、尻拭いは誰がやるのだろう。最早この国の未来には「身売り」しかないとも見える。
その手の官僚が天下ったり、しくじって霞ヶ関に居れなくなると、あちこちに関所を構えて「関銭」を取っているのが、日本の現状なのだ。その「関銭」が5割というのだから、なんとも暗い未来である事よ。
by dehoudai
| 2010-12-31 14:21
| まちづくり
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