2010年 08月 09日
夏祭り |
慶応四年、公方様は駿府へ蟄居、上野の山に火の手が上がると、府内は先年のバクダッドの如くになってしまっただろう。勤王佐幕で藩論を戦わせるオサムライサンは措いて、「今度天長様と公方様が戦争やるんだってなぁ。」「そいつぁ豪気だ、どうでも見逃せねえぜ。」などと黒門口を遠巻きに見物していた町人共も、バクダッド同様難民と化して五街道を落ち延びて行ったのではなかろうか。
甲州街道沿い沿いには、そうして府内から流れてきたまま。居着いてしまった素ッ町人も多かろう。文明開化の甲武鉄道沿いに邸宅を構えた、不思議な言葉をしゃべる新時代の紳士達とは、土地柄が違っても可笑しくない。
寓居
下北沢村
夏祭り
by dehoudai
| 2010-08-09 21:43
| まちづくり
|
Comments(0)