2010年 03月 09日
COVEの逆襲 |
紀州では「七浦潤う鯨恵比寿」と称して、アメリカ合衆国の影も無い400年以上前から、伝統的鯨漁を続けている。鯨族が絶滅危惧種になってしまったのは、19世紀の米国を初めとする鯨油漁であることへの反省は見られない。既得益の隠蔽は1992年リオ会議以来のCOPでも同じだ。
もち鰹愛好の吾人は安良里名物いるかの干物は好きだが、近海カツオ巻網漁は好きではない。安いので仕方なく食べているのだといってもよい。欧米型の近代漁法は概ね種の絶滅まで獲り尽くす、と言う習性を持っており、伝統漁法とは対照的だ。そして種の絶滅の後に来るのは、近代畜産を見習った畜養による大量生産だ。近代的巻網漁によるカツオと同じく、畜養によるチリの鮭も吾人は食べたくない。配合飼料の味が露骨なのだ。不味いだけでなく、現地では深海底に及ぶ環境破壊が進行していることを、
「循環型社会」を問う
エントロピー学会 編
藤原書店2001
が紹介しているが、そんなことより流通に便利なものが「食べ物」としてあてがわれるのだ。coveの受賞には
インドでは毎年トラに食われる村人が50人以上に昇るが、人間は多く、トラは絶滅危惧種なので、村人はトラを退治することもままならず、食われて死ななければならない。
というルールを後進国に押し付ける、WWFなど白人キリスト教徒の傲慢さが現れている。大地港正和丸始め、我が国の伝統漁業に生きる人々は、この際一斉にWWF傘下にあるという、海洋管理協議会なるものに「持続可能な漁業」の認定申請をしてみたらどうだろう。
「人間が征服した自然」と「征服しないで残しておいてやった自然」の二分法しか頭に無かった連中の所へ「歴史遺産」でもなければ「自然遺産」でもないと、熊野古道が世界遺産の登録申請をしたときと同様、白人キリスト教徒は目が点になってしまうのではなかろうか。そうなったら宮崎駿監督に出馬いただいて、「もののけ姫」の続編で"Cove Strikes Back"という映画を作ってもらうのも良いぞ。北野たけし監督、というのも面白いぞ。
Cove
ペリカン
Summertime3
Summertime2
Summertime1
Coveの逆襲2
Coveの逆襲
海賊ごっこ
イルカ追い込み
by dehoudai
| 2010-03-09 18:03
| たべもの
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