2009年 11月 13日
色即是空 |
あれは
色即是空
空即是色
と言うのが素晴らしいのではないでしょうか。
人間の身体は新陳代謝によって、絶えず変化をしており、
大方の細胞は2週間程で、新しいものと入れ替わっているのだそうです。
考える事もパソコンと同じ様に絶えず変化しています。
目が覚めているとき、人間の五感は絶えず廻りの情報を得ています。
それを元にして今の私の考える事は、
昨日の私の考えはからは少しだけ変化しています。
私は何者だろう、と考えたとき、
現在の私は昨日の私でもなく、明日の私でもありません。
誰かに電子メールを送った時、その人がメールを読む時の私は、
メールを書いた時の私とは変わっています。
全ての生物はこれと同じ様に、生まれた時から変化し続け、死んで行きます。
そうした私と対照的に、変わらないものは何かと探すと、
無生物が思い当たります。H.G.Wellsなら"Record of the Rocks" -「岩石記録」と言うでしょうか。
岩石も変わらない訳ではなく、数万年から数十億年で変わって行く様ですが、
人間が眺める分には、変わらないもの、という物差しにはなりますね。
龍安寺の枯山水を前にすると、こちらには自分の時間が流れ、
向うには"Record of the Rocks"の時間が流れている様な気がします。
龍安寺の枯山水は大海に浮かぶ島の様にも見えます。
その島の上に生い茂り、
四季様々に変化するであろう生物の姿を想像する事も出来ます。
想像している間も、想像を止めた後も、生物が拠り所とする、岩石の姿は変わりません。
なるほど
色即是空
空即是色
と納得します。
ご質問の主は米国ヴァージニア州リッチモンド大学日本語講座の鈴木明先生。退職後は沖縄に住見たいとおっしゃっていたが、その後如何お過ごしか?
by dehoudai
| 2009-11-13 14:37
| まちづくり
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