2009年 09月 14日
イルカ追い込み |
紀州大地でイルカの追い込みが始まった、という記事がBBCに載っている。オーストラリアの環境保護派によって、動物虐待だと取り上げられたものなのだが、私にはどうも釈然としないものがある。古式捕鯨と近代捕鯨、鰹で言えば紀州のケンケンの様な伝統漁法と、近海鰹巻網の様な近代漁法を一緒くたにしてほしくないのだ。
この分で行けば大量虐殺によって食用にするために繁殖させた生物以外は食ってはならぬ、ということにならないか、心配だ。そうした近代的な養殖漁業にも疑問が残る。地中海の鮪、チリの鮭、いずれも美味くないのだ。特にチリの鮭の畜養に関しては、重大な環境破壊への危惧を室田武さんが表している。
「循環型社会」を問う
エントロピー学会編
藤原書店2001
米国で深刻化している畜産廃棄物による水質汚染も、もともと自然界にはあり得ない特定有用生物の多頭飼育が原因だろう。「人間による自然の管理」なるものも白人キリスト教徒の傲慢さ以外の何者でもなかろう。日本の捕鯨船に特攻攻撃を食らわした "Sea Shephard" など、ドクロの旗印からして米国の金持ちの馬鹿ガキの暇つぶし、としか見えない。キミタチの御先祖様がボストン周辺の鯨を獲り尽くし、北氷洋のステラ海牛を絶滅させ、太平洋の鯨資源を枯渇させるまで、海に捨てていた鯨油以外の有用部分は、「七浦潤う鯨恵比寿」として、大地初め紀州の浦々では大切に利用されていたのだよ。
エネルギー問題で常に南北が衝突するのは、今までのことは不問にするのか、という点だ。捕鯨に関して言えば、米国の捕鯨が太平洋の鯨の絶滅への先鞭を付けたことは間違いない。嘉永6年ペリーが日本へ来航したきっかけは、極東における捕鯨船の水炭補給基地建設だったはずだ。循環型社会でそれなりに幸せな暮しをしていた日本人を、近代化によって世界征服という、開かれた世界へ導いた点で、第二次大戦の東京国際法廷で石原寛治が述べた「戦犯と言えばペリーである」に通じる。
駿府御城下ではイルカは煮付けて食べるので、スーパーで買うことが出来る。まあ動物性タンパク質が貴重だった頃の食べ物だろう。それより安良里のイルカの干物は実に美味い。
この分で行けば大量虐殺によって食用にするために繁殖させた生物以外は食ってはならぬ、ということにならないか、心配だ。そうした近代的な養殖漁業にも疑問が残る。地中海の鮪、チリの鮭、いずれも美味くないのだ。特にチリの鮭の畜養に関しては、重大な環境破壊への危惧を室田武さんが表している。
「循環型社会」を問う
エントロピー学会編
藤原書店2001
米国で深刻化している畜産廃棄物による水質汚染も、もともと自然界にはあり得ない特定有用生物の多頭飼育が原因だろう。「人間による自然の管理」なるものも白人キリスト教徒の傲慢さ以外の何者でもなかろう。日本の捕鯨船に特攻攻撃を食らわした "Sea Shephard" など、ドクロの旗印からして米国の金持ちの馬鹿ガキの暇つぶし、としか見えない。キミタチの御先祖様がボストン周辺の鯨を獲り尽くし、北氷洋のステラ海牛を絶滅させ、太平洋の鯨資源を枯渇させるまで、海に捨てていた鯨油以外の有用部分は、「七浦潤う鯨恵比寿」として、大地初め紀州の浦々では大切に利用されていたのだよ。
エネルギー問題で常に南北が衝突するのは、今までのことは不問にするのか、という点だ。捕鯨に関して言えば、米国の捕鯨が太平洋の鯨の絶滅への先鞭を付けたことは間違いない。嘉永6年ペリーが日本へ来航したきっかけは、極東における捕鯨船の水炭補給基地建設だったはずだ。循環型社会でそれなりに幸せな暮しをしていた日本人を、近代化によって世界征服という、開かれた世界へ導いた点で、第二次大戦の東京国際法廷で石原寛治が述べた「戦犯と言えばペリーである」に通じる。
駿府御城下ではイルカは煮付けて食べるので、スーパーで買うことが出来る。まあ動物性タンパク質が貴重だった頃の食べ物だろう。それより安良里のイルカの干物は実に美味い。
by dehoudai
| 2009-09-14 11:36
| にゅーす
|
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