2008年 11月 11日
台灣国 |
民主主義というのは、人々が集まって、法律を作り、金を集めて、自分たちの生命・健康・財産を守るためのもの、と考えているので、集めた金をくれるから、我が党に投票しろ、というのはちょっと違うんじゃないか、と思ってしまう。
我が党と言ったところで、自民党も民主党も、民主党も共和党も、出来ることにたいした変わりはない、というのが庶民感情だろう。
ところが南の島では国民党を選べば「いずれ中国に統一」、民進党を選べば「いずれ独立」と180度違う。それも諸侯の覇者によって天下統一、という三国志のノリの蒋介石が逃げて来てから半世紀の間に、「お上の言うことを聞いていたら、命がいくつあっても足りやしない。」という国民が育ってしまった島での話だ。
植民地としての近代化で日本語常用を押し付けられた次には、北京語常用を強要され、110年以上に渡る文化破壊が進んだのだが、民進党による「国語発展法」によって、破壊が些かでも食い止められたのは幸いだった。
我が国は国籍・人種・言語・宗教・文化の圴一性が極めて高い、という恵まれた環境の恩恵を永く受けて来た。地政学的な鎖国環境の下、幕藩体制下で中央集権体制は充分に成熟を遂げた。そしてその上にこそ、文明開化による「国家による近代化」も成し遂げられたのだ。しかし現在、食料・製造業・金融・情報のWTO化によって、既にそうした環境は破壊されている。人間の手で地球全般にわたるエントロピーは急速に増大している。
台灣は日本と違い、言語においても、血筋においても、北京語・閩南語・客家語・原住民諸語と様々だ。「人種の坩堝」と唱える米国が建国200年余にして、人種を溶かして「米国民」という鋳型に流し込もうと躍起なのに対し、こちらは原住民によれば数千年、閩南人から見ても300年の「人種のサラダ」でそれぞれの持ち味を生かしながら、成り立って来た。
「近代国家と言っても戦争しかやらなかったじゃないか。」と20世紀を振り返る時、国籍もこれまでとは違う意味を持つに違いない。WTOによって地球のエントロピーが急速に増大するであろう21世紀に、「小国寡民」という低エントロピー地域を、台灣という「国」が実現すると面白いと思うのだ。
我が党と言ったところで、自民党も民主党も、民主党も共和党も、出来ることにたいした変わりはない、というのが庶民感情だろう。
ところが南の島では国民党を選べば「いずれ中国に統一」、民進党を選べば「いずれ独立」と180度違う。それも諸侯の覇者によって天下統一、という三国志のノリの蒋介石が逃げて来てから半世紀の間に、「お上の言うことを聞いていたら、命がいくつあっても足りやしない。」という国民が育ってしまった島での話だ。
植民地としての近代化で日本語常用を押し付けられた次には、北京語常用を強要され、110年以上に渡る文化破壊が進んだのだが、民進党による「国語発展法」によって、破壊が些かでも食い止められたのは幸いだった。
我が国は国籍・人種・言語・宗教・文化の圴一性が極めて高い、という恵まれた環境の恩恵を永く受けて来た。地政学的な鎖国環境の下、幕藩体制下で中央集権体制は充分に成熟を遂げた。そしてその上にこそ、文明開化による「国家による近代化」も成し遂げられたのだ。しかし現在、食料・製造業・金融・情報のWTO化によって、既にそうした環境は破壊されている。人間の手で地球全般にわたるエントロピーは急速に増大している。
台灣は日本と違い、言語においても、血筋においても、北京語・閩南語・客家語・原住民諸語と様々だ。「人種の坩堝」と唱える米国が建国200年余にして、人種を溶かして「米国民」という鋳型に流し込もうと躍起なのに対し、こちらは原住民によれば数千年、閩南人から見ても300年の「人種のサラダ」でそれぞれの持ち味を生かしながら、成り立って来た。
「近代国家と言っても戦争しかやらなかったじゃないか。」と20世紀を振り返る時、国籍もこれまでとは違う意味を持つに違いない。WTOによって地球のエントロピーが急速に増大するであろう21世紀に、「小国寡民」という低エントロピー地域を、台灣という「国」が実現すると面白いと思うのだ。
by dehoudai
| 2008-11-11 14:41
| まちづくり
|
Comments(6)
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kuunuu
at 2008-11-11 21:09
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元・総統が逮捕? いま、ニュースでやってました。
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dehoudai at 2008-11-11 21:45
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kuunuu at 2008-11-11 23:46
国会の殴り合いとか、ホットですよね。中国人(大陸も)のどういう血なのか、驚くことも思うことも多いです。
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dehoudai at 2008-11-12 00:05
本日のニュースは台北「自由広場」で80歳のおじいさんが馬総統の親中国政策に抗議して焼身自殺であります。
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kuunuu at 2008-11-12 00:34
これがほんとのホット。ってふざけてるのは不謹慎。やっぱり熱いです。台湾では例の航空幕僚長の論文に対してなんかありますか? それどこじゃないか。でも、台湾は日本に感謝してるって、よく聞くよね。私も台湾で知り合ったじいさんに日本大絶賛された。日本の教育はよかったって。台湾お好み焼きもおごってくれたし、カブで日本語が書いている石碑を見せに連れていってくれた。もう、鬼籍に入っているだろうな。
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dehoudai at 2008-11-12 11:58
「日本人は...」と始められるところが、我々の仕合せなところではないでしょうか。「台灣人は...」というと、国籍或いは居住地を指すことは出来ても、それ以上の点では、千差万別と思います。田母神空将にしても「断固支持」から「絶対反対」まで様々でしょう。
言葉にしても世代的にどんどん変化している様です。同じ人でもコンビニで北京語、お寺では客家語みたいな。そろそろ鬼籍に入りつつあるのは「元日本人」でしょう。李登輝さんも「私の代でどうしても民主化を進めておかなくては」という思いがあったと思います。
言葉にしても世代的にどんどん変化している様です。同じ人でもコンビニで北京語、お寺では客家語みたいな。そろそろ鬼籍に入りつつあるのは「元日本人」でしょう。李登輝さんも「私の代でどうしても民主化を進めておかなくては」という思いがあったと思います。