2008年 11月 05日
環境破壊 |
こうした建物を45年で壊すというのは、一種の環境破壊ではないかと思うのだが、一向にそうした議論は起きない。建物が風景になるには、少なくとも50年以上掛けないと、と思うのだが、日本全体で「顔のないまちなみ」が急速に広がっている。
浜松市役所本館撤去の時にも同じことを感じた。
地震で危険なら、立ち入り禁止にするか、入口に「この建物は地震で壊れます」と書いておけばよい。実際に地震が来てみて、こうした建物がどう壊れるかは、今後の耐震設計の貴重な資料になるのだ。阪神淡路大震災で、戦前の船会社の社屋が多く無事であったのに対し、近代的な神戸市役所の庁舎が被害を被ったのは良い例だ。
ローマ市庁舎の築2,000年というのは別格にしても、バス市庁舎が築234年、建国230年余りと言う米国でさえ、ニューヨーク市庁舎が築196年、シアトル市庁舎が築98年である。
by dehoudai
| 2008-11-05 12:12
| まちづくり
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